我々には、まだまだやることがある。 – “Hardening One Remix”
WASForum Hardening Projectは、最高の「守る」技術を持つトップエンジニアを発掘・顕彰するため、セキュリティ技術競技(コンペティション) – “Hardening One Remix” を開催します。これは2012年4月と10月に開催された”Hardening Zero”, “Hardening One”に続くものですが、「Remix」をコンセプトに、これまでとは異なる取組み方、コラボレーション、そしてチャレンジスタイルを実現可能にするものです。本日、この開催の日程と参加方法について発表いたします。
では、最初に実行委員長の門林氏からのメッセージを:
Hardening Project では最高の「守る」技術をもつトップエンジニアを発掘・顕彰してきた。しかし! 情報漏洩やセキュリティ事故はいっこうになくならない。トップエンジニアが表彰されるだけで終わっていいのか。我々には、まだまだやることがある。
今回も、他者と隔絶された孤独な「学び」から、世界トップレベルを争う知的スポーツへの大きな転換を目指して我々は、いろんなものを「Remix」をすることにした。諸君らもぜひ参加してほしい。Hardening One Remix.
– youki
このお知らせにより、開催日程ならびに応募にあたって必要な情報のいくらかをお知らせいたしますので、つきましては、参加を希望なさる方は、本日より、ご予定の確保とチームの結成を始めてください。
イベント Hardening One Remixとは
チーム対抗で、ウェブサイトの堅牢化力の強さを短時間で総合的に競うコンペティションです。2013年7月6日に都心某所にチーム全員にお越し頂き、終日取り組んでいただきます。堅牢化競技は8時間に及びます。その数日後にあたる、7月13日午後にSoftening Dayとして、参加全チームによる振り返りや、表彰を行います。
なお、競技参加者でない皆様のため、7月6日の競技日には、「WASForum Online Conference」としてインターネット中継によるカンファレンスを開催します。また、これまで多くのご希望をいただいていた、Softening Dayに聴衆参加としてご来場いただける特別限定チケット(有料)をご用意する予定となっています。ぜひご注目ください。
さて、競技は、StarBED内に構築された、仮想のネットワーク環境で行われます。この環境には、通常に機能すれば一定ペースで売上があがるアクセスのある、e コマースサイトや、それを維持するサーバ群があります。競技は、この仮想環境にある、この脆弱なウェブサイトに関わるセキュリティ問題にまつわる、可及的速やかに解決すべき現実的な問題をどのように対処し、かつ事業を継続するのかに焦点があてられます。
限られた情報のもと、着手から8時間というタイムプレッシャーの中、対応体制をしき、環境を把握し、脆弱性を探し、必要な修正を施し、また、不意に発生する”インシデント”に機敏に対応しつつ、サイトを強化していって頂きます。
勝敗の評価の基準は、防御技術力、eコマースサイトの運営を維持する総合力、攻撃に対する堅牢化、また売り上げの確保と損失の最小化、ダウンタイムの最小化、そしてそのためのコラボレーション、コミュニケーションスキルのすべてが関係しています。
ですから、各チームでアプローチはさまざまでしょう。それぞれお持ちの技術や判断のセンスに基いて、様々な独創的な感覚を発揮していただければと思います。これまで開催された二度の Hardeningイベントにより、これが、チームの判断力や独創性が問われる極めてハイレベルな試みとなることが実証されています。
今回の「Remix」は、競技内容や募集要項はもちろんのこと、Hardening Projectのあらゆる面に現れてきます。新たなコラボレーションを、どうぞご期待、ご支援ください。
開催概要
- 日時:Hardening Day 2013/7/6 土曜日終日, Softening Day 2013/7/13土曜日午後
- 場所:都心某所(非公開)にて集合(参加合格者にのみ知らせます)
- ハッシュタグ: #WASforum, #Hardening1R
参加応募にあたって
今回は、2種類の枠をご用意します。
チーム枠(第一次〆切:5月末日)
チーム応募は、「はじめて参加する方々によるチーム」のための、「全く新しい」チームのための応募です。従来のZero/Oneに参加したチームは、応募していただいても、原則として採用されないものとお考えください。
応募にあたっては、以下の情報をご用意ください。
- チーム名(よみがな):公序良俗に反しないと実行委員会が認める限り自由につけることができる。
- 代表者の連絡先:氏名(実名)、連絡先、メールアドレス、携帯電話番号、住所、所属
- 人数は、1チーム4名以上最大5名:構成員全員の情報を登録します。:実名、twitterアカウント、メールアドレス、ニックネーム、チームでの役割などの情報を含みます。
- チーム紹介と参加動機のアピール:これは主な選考基準となります。非公開な内容を含む場合にはそれを明示し、非公開部分(チームが所属する会社名、など)を示してください。
- 参加メンバーの条件には、チームメンバーの全員がSoftening dayにも参加し、チームとしてふりかえりのプレゼンテーションを実施することが前提となります。
応募提出〆切 5月31日23:59 JST までに、メールを hardening at wasforum.jp までSubjectに「チーム枠応募:(チーム名)」としてお送りください。なお、この枠の合否発表は、6月7日に応募者あてのご連絡により知らせます。
ピン枠(第一次〆切:6月14日)
この「ピン枠」は、今回の「Remix」を実現するひとつの手段です。「はじめて参加する方」のみならず、「これまでチーム参加したことのある方」の両方にやさしい、個人の応募を可能にするものです。チームを編成できなかったから申し込めなかった、これまでの参加経験を活かしたい、というような「ピン」の方々は、こちらの枠でお申込みください。
また、従来のZero/Oneに参加したチームの方々は、こちらの「ピン枠」にご応募ください。経験者は、チーム枠の新しい方々によるチームへの参画により、実施の記録やファシリテーションに率先し、Hardening One Remixによる学びを形にすることに貢献を期待されています。
ごくまれに、実行委員会からの特命を受けることがあります。
大前提として、この枠の合格者が参画するチームは、Hardening Projectがアサインするものとお考えください。それが意図があってアサインされるのか、偶然性の高い方法で決められるのか、いずれの方法に関わらず、お申込み者は、それに応じて頂きます。従来「最大6人」だったチームメンバー数が、「最大5人」となっているのはそのためです。この、「ピン枠」合格者だけで成る、新しい「Remixチーム」となることもあります。
経験者と未経験者、またこれまでのチームを超えた、全く新しいコラボレーションスタイルで臨んでいただくこととなります。
応募にあたっては、以下の情報をご用意ください。
- 申込者の連絡先:氏名(実名)、連絡先、メールアドレス、携帯電話番号、住所、所属
- twitterアカウント、ニックネーム
- 参加経験についての記述:これまで参加された回とチーム名、また、どのような役割を果たしたかについて示してください。これを十分に考慮してアサインするチームを編成します
- 自己紹介と参加動機のアピール:これは主な選考基準となります。非公開な内容を含む場合にはそれを明示し、非公開部分(所属する会社名、など)を示してください。
応募提出〆切 6月14日23:59 JST までに、メールを hardening at wasforum.jp までSubjectを「ピン枠応募:(お名前あるいはニックネーム)」としてお送りください。なお、この枠の合否発表は、6月20日頃に応募者あてのご連絡により知らせます。
全参加者への注意事項
- 参加者は自費で都内の会場にて出席できること。*少なくとも*競技日の昼食はご用意いたします。
- 参加者は原則として健康で他の方の支援がなくても自力で全行程をこなすことができること。
- 参加者の人種、出身国を問いません。ただし、情報の多くが日本語と英語で提供されることに特段問題がないこと。
- Hardening Day、Softening day共に参加し、求められればふりかえりのプレゼンテーションを実施できること。
- 内密とされているものの内密を保つこと。
- 18歳未満の参加者については、原則として保護者との連絡の上、同意書など必要な書類を提出できること。
- それぞれ、第二次募集を行うかどうかについては未定です。
- イベント全体にわたって、提出物の〆切日時を厳守すること。
- このイベントは、インターネット中継や写真の公開により予告なく公開されることがあることを承諾すること。
- 同時に2枠に応募することのないようにしてください。万一、経緯上そうなってしまった場合には、連絡をください。
スポンサ募集
本イベントはボランティアの実行委員会によって開催が可能となっています。開催に伴って必要とされる、準備費用、放送、ロジスティックス、食事、表彰等にかかる費用をまかなうため、スポンサーシップを歓迎しており、すでにプロフェッショナル企業によるスポンサー様のご協力のお申し出を頂いております。本イベントの趣旨にご賛同くださり、スポンサーシップに関心を持っていただけるようでしたら、事務局、あるいは最寄りの実行委員まで、ご相談ください。これまでのスポンサーにつきましては、こちらをご参照ください。
では、最後にKuromame 6より伝言を:
そうそう、試練も、Remixだからね。;-)
「おまえは」「すげぇ」「仲間」「すげぇ」(ラップムシ)
– Kuromame 6
WASForum Hardening One 実行委員会