募集要項 – Hardening 100 Weakest Link

Hardening Project本日、11月1,2日に開催する計画のHardening 100 Weakest Linkの開催と、競技参加者募集開始を発表いたします。

Hardening 100 Weakest Link

セキュリティ技術によるビジネス堅牢化のための技術のさらなる高みと実践力の粋を尽くすため、Hardening Project 2016の第二回目の競技会が始動します。次回の競技会は、Hardening 100 Weakest Link(ウィケスト・リンク)と命名されました。

今回の競技会により、ビジネス継続を実現するためのあらゆる役割や手法が引き続き価値連鎖 –  Value Chain の関係にあることを訴求しながら、それを実現するための各要素をより緻密に、かつ正確なスキルとしてシフトさせ、すべての側面で強化させることを目指します。

  • 場所:宜野湾市 沖縄コンベンションセンター A棟
  • Hardening Day: 2016年11月1日 9:00集合 (前日の31日より来沖を推奨)
  • Softening Day: 2016年11月2日 9:00集合
  • 募集 50名程度

基本的なルール

競技はチーム対抗で、託された問題のある脆弱なウェブサイト(例えばEコマースサイト)を、決められた比較的短い時間であらゆる手だてを尽くして堅牢化し、売り上げなど成果が最大化するよう調整していきます。

競技を通して、次々と発生する攻撃や不具合に対応する技術施策、助けになる製品・サービスの調達、脆弱性対応、リソース管理、コミュニケーション、記録などバランスよくこなすことの総合力、いろいろなやり方があることなどが浮き彫りになることでしょう。
それぞれの成果は定量的にスコアリングされ、評価の根拠となります。

今回は、国内外からのすべての参加希望者は、1, 2, 3名 の単位でお申し込みになれますが、必ずしも同じチームになるとは限りません。すべての参加者は、チームのバリューを最大化するために必要となる、いろいろな技術・ビジネススキルの視点が必要となることでしょう。

2016年11月1日Hardening Day当日は、参加者の皆さんは、沖縄県宜野湾市 沖縄コンベンションセンター内のHardening 競技会場にお越しいただきます。事前の顔合わせ、戦略の決定などのため前日に来沖することを強くお勧めします。当日は、短いブリーフィングの後、10時より堅牢化競技に入ります。今回は少なくとも8時間を予定しています。ネットワーキングパーティなど、この二日間には懇親を深めるさまざまな機会があることでしょう。

翌日、Softening Dayでは夕方まで、健闘を振り返り、学びを深めます。同会場において、主催者(攻撃チーム)からの競技環境の解説、参加全チームによる振り返りプレゼンを行い、重要なサービスを担うウェブサイト運営において不可欠なノウハウを数多く学ぶことができます。

新たなコラボレーションを、どうぞご期待ください。

開催概要

  • 日時:2016/11/1,2
  • 場所:沖縄県宜野湾市 沖縄コンベンションセンター
  • 主催:WASForum Hardening Project
  • 共催:内閣府 沖縄総合事務局
  • 参加対象者:産・官・学問わず、チームマネジメント、脆弱性対応、ソフトウェア開発、品質管理、コミュニケーション対応、調達管理、システム運用、セキュリティインシデント対応、ウェブ構築、顧客対応などの実務経験者、関連する役割を志す方々
  • 競技参加費用:無料(*1)
  • twitter @WASForum ハッシュタグ:  #h100wl

*1 昼食ならびに懇親会の費用(合計5000円程度予定)ご負担いただきます。

応募条件

過去の参加経験に関わらず、どなたでも、お申し込みになれます。参加者は以下の条件を満たしていなければなりません。お申し込みになるということは、この条件を全面的に承諾しているということになります。

  1. 匿名希望の方の参加はできません。基本的に、参加者が所属する会社名は特に許可をいただかない限り、公開しません。業種などを社名や個人を特定しない方法で示すことはあります。
  2. 参加者は完全に自費で参加できること。参加者は、実際的な範囲で健康であり、特別な支援がなくても自力で2日間の競技やそれにまつわる全行程に参加することができること。
  3. 参加者の人種、出身国を問いません。競技関連の情報は日本語あるいは英語で提供されます。
  4. Hardening Day、Softening Day両方に参加し、ふりかえりのプレゼンテーションの実施に貢献できること。
  5. システム構成や技術情報など、Confidential/内密扱いとして開示されるものについて内密を保つこと。
  6. 18歳未満の参加者については、保護者との連絡の上、同意書など必要な書類を提出できること。
  7. イベントのアレンジ、ルール、提出物の〆切日時などの取り決めに協力し、守ること。
  8. このイベントの様子は、主催者やプレスによる報道、中継、写真などにより予告なく公開されることを承諾すること。
  9. 競技に使用する自分用のパソコンやソフトウェアなどを自分で準備できること。

付加情報

本イベントご参加で、(ISC)2認定資格保持者様のCPEクレジット(16ポイント)が取得可能です。

応募方法

以下の内容をメールにて、To: hardening at wasforum.jp まで、Subjectに「#h100wl参加応募:お名前(代表者)」としてお送りください。応募のために記載した事柄の中で、非公開な内容を含むのであればその項目タイトルに<非公開>と明示してください。

  • 3名まで、まとめてお申し込みになれます。
  • 申込者全員について、以下のそれぞれ記載してください。
    • 氏名(実名)
    • 過去の参加経験:(どの回か記載してください。なおmini Hardeningの場合も記載してください)
    • ニックネーム
    • 連絡可能な電話番号
    • Twitterアカウント(あると有利です)・FacebookアカウントのURL
    • メールアドレス(休日や競技期間中にも閲覧可能なもの)
    • 所属団体
    • 個人の自己紹介(200文字程度以内)
    • 競技への参加動機:自分の競技参加によってこの競技会にどのような貢献ができるのか、またどんな成果を期待しているかを記載してください。
    • 所有のスキル(以下から最大5つ程度選択):ベンダー選定、受発注、ソフトウェア開発、セキュア開発、アジャイル、脆弱性診断、システム運用、インフラ構築・運用、広報、レピュテーション対応、データベース、ネットワーク、インシデントレスポンス、(社長)秘書、マルウェア解析、人事(HR)、サーバチューニング、総務、ロジ、グラフィックデザイン、プロジェクトマネジメント

応募〆切と参加承認

技術によるソリューションにかかわるあらゆる側面の方の貢献が期待されています。また、どんな人でもこの競技から学べることは多いので、技術エキスパートでないと思われる方でも、遠慮なくご応募ください。応募〆切は、以下のとおりです。
Birds

  • 〆切:9月24日 12:00 PM JST
  • 参加承認条件:応募内容に基づく厳正な審査を行い、9月27日に結果をご返信します。
  • 特記事項:審査結果のご連絡までは、参加が決定になりません。

実行委員長からのメッセージ

最後に、実行委員長からのメッセージをお送りします。

今年の Hardening では衛る(まもる)総合力、なかでもとりわけ価値の連鎖に注目して企みを実践してきた。リアルタイムにインシデントが起きている現場でビジネスを衛るとはどういうことなのか、という問いかけに対し、これまでのHardening 開催を通じ、突発的チームワーク、衛る総合力、価値の連鎖といったキーワードが見出され、また参加者それぞれのナラティブが生み出されてきた。

リアルタイムにインシデントが起きている現場は、「普通の」エンジニアの感覚からすると「普通ありえない」。だからこそ我々はそのような「普通ありえない」状況に身を投じ、自らの、そしてチームの弱みを直視し、持てる力を総動員してビジネスを衛らんとする参加者の創意工夫とユーモア、そしてプライドの向こうにある突発的チームワークの中に大きな可能性を見出しているのだ。

今回は理想的な価値の連鎖、の対偶 – Weakest Link – に注目して自由闊達に戦いを挑んで欲しい。

WASForum Hardening Project 実行委員長
門林雄基

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