ハードニングプロジェクト本日9月3日、先日のHardening Drivers Conference 2021でお知らせしておりました Hardening Projectの2021年度の大規模競技会について詳細を発表し、また本日より競技参加者の募集を開始したことをお知らせします。

Hardening 2021 Active Faultと名付けられたこの競技会は、2021年11月17-20日、27日の会期にて、フル・オンラインで開催します。この競技会には、IT技術者はもちろんのこと、セキュリティに間接的に関係する非技術者のご参加も熱烈に歓迎しています。

この度の競技会の詳細、ご参加については、Hardening 2021 Active Fault募集要項をご覧ください。

Hardening 2021 Active Fault開催に向けて

システムにも、人間にも完璧は期待できない。「それでも衛る」には。

我々は、今日の現実的な規模のシステムでは「完璧な衛り」などというものは絵空事であることを思い知らされてきたのではないか。それは、どこかから購入できるようなものではないし、手に入れたつもりでも枕を高くして眠れるようなものではないことを。

可用性ひとつとってみても、完璧だと思っていたサービス事業者のシステム障害で悩まされることは珍しくない。
秘匿性は高まっているだろうか。知らずに世界中に公開されていた、などというニュースを見ても我々は驚かなくなってしまった。よりによって、正規のユーザIDで管理ツールを使って防御策をかいくぐっていた、というニュースを見るたびに、”完璧な”システムに期待してしまう前時代的発想がいまだに跋扈(ばっこ)していることを痛感する。

また、脆弱性はどうだ。この20年、ブラックスワン、まさに底が抜けるような脆弱性報告を、幾度も目にしてきた。そこで、抜本的修正がなされるたびに、脆弱性は世の中からすっかり消え去ってきただろうか。猛烈な勢いで、コードを書いても書いても、問題は消え去ってはいない。スピードと利便性の裏に「脆さ」を孕んだテクノロジが猛烈な勢いで積み上がりつつあるが、設定ミスやヒューマンエラーは相変わらず、優秀なエンジニアの関心事のはるかに外側になってしまっているではないか。

我々の足元には、いつか大きなリスクとなって発現するであろう“活断層”がそこかしこに眠っているのだ。完璧な衛りは、いったい、どこにあるのだろうか。

我々 Hardening Projectは、「それでも衛る」ことにこだわりたい。

確かにそこには、目を背けたくなるような不都合な現実が横たわっており、鮮やかな解法を好む秀才であれば「その問題は解けない」と看破して、「解ける問題」がある世界に閉じこもろうとするかもしれない。しかし、ビジネスとは本来、このような不完全な状況でリスクを見極め、創意工夫によってチャンスをものにすること、ではなかったか。

Hardeing競技会で激震が走る瞬間、「それでも衛る」ひとびとに生まれる躍動と、「それでも衛る」力を分解してこそ見える共鳴を感じ取ろう。
そして、活断層が眠る現場において、そのレジリエンスを向上させるナラティブを見出そう。

Hardening Project実行委員長 門林雄基

ハッシュタグ: #H2021AF

この度の競技会の詳細、ご参加については、Hardening 2021 Active Fault募集要項をご覧ください。