Hardening Projectの2021年度の第一弾のイベントとして、WASNight(s)2021 Springを発表し、また本日より参加者の募集を開始したことをお知らせします。
WASNight(s) 2021 Springは、2021年5月14日と15日の足掛け2日間で開催します。このイベントは、OWASP Japanと共催で実施するもので、Hardening競技会に参加した経験のある方々、OWASPのプロジェクト参加者・利用者をはじめ、さまざまな側面でセキュリティ堅牢化に直接・間接に関係する方々のご参加を熱烈に歓迎します。
この度の競技会の詳細、ご参加については、WASNight(s) 2021 Spring登録サイト(doorkeeper)をご覧ください。
Hardening Project 2021始動に向けて、 「閉塞を、突破しよう」
今、我々は世界中を覆い尽くす、見えない敵と戦っている – それは感染性ウイルスか? いやそうではない。はるかにやっかいな敵で、行儀よくステイホームを続け、日常業務に忙殺されている我々を狙い撃ちにしている。それは、
「サイロ・エフェクト」
と、呼ばれている現象だ。この問題が最初に提起されたのは、このバイオセキュリティ事案が起きるより数年も前のことだが、まさに、ステイホームが1年を超えた現在、その害悪は日本中、いや世界中にさえ、ひどい形で現れている。
「頑張ってはいるが、果たしてこれでいいのか」「業界として、前に進んでいるという実感がない」という声。はたまた、「他の部門・企業、さらには他の地域で起きていることをリアルに感じられない」 – さまざまな現場からもたらされるこのような状況を俯瞰すると、猛烈なスピードで進行するサイロ・エフェクトが見えてくる。
我々は、このまま、この閉塞の罠に囚われていて良いだろうか。
Hardening Projectでは、何百人もの挑戦者とともに、広く連携と協調による限界突破の価値を経験してきた。であれば、このエコシステム、人脈、経験を動員し、創意工夫と執拗な熱意をもって困難な状況を克服し、偏在する志と連帯できるのではないか。サイロ・エフェクトを正面から突破できるのではないか。
2021年度のHardening Projectは、堅牢化の価値を高めるため、よりデジタルな開催でも、よりリアルで、声や顔が見え、ひいてはより強い連帯を産み出すものを構築すべきではないか – そこで、オンライン・アンカンファレンスを実施する。
アジェンダが山積みであることは我々が保証するまでもない。リモートワーク、データガバナンス、アイデンティティ、AIとセキュリティ、インシデントレスポンス、レジリエンス、情報共有、地域のセキュリティ、一般消費者のセキュリティ、デジタル化、… 少し構想しただけでも、ざっとこれくらいのキーワードが出てくる。
これらについて、たとえ客観的にでも「こうすべきだ」「こうやれば成功できる」「世の中はこうなっている」と、誰が自信をもって断言できるだろうか。そう、これこそが我々がこの作戦を実施する理由なのだ。断片的かもしれないが、手触り感のある認識を持ち寄り、共有し、アイデアを出し、まずは、この閉塞感に包まれた状況を一緒に突破しようではないか。
そして、閉塞を突破するための、Hardeningを始動しようではないか。
サイロ化に抗え。連帯し、そして突破せよ。
Hardening Project実行委員長 門林雄基
ハッシュタグ
#wasnights
日程: 2021.5.14-15
主催: WASForum Hardening Project
共催: OWASP Japan