本日、Hardening Projectは2024年の活動計画のコンセプト、体験とディスカッションを伴うミートアップの開催、ならびに年間計画を発表いたしました。
“Convolutions”
Hardening Projectは、毎年、競技会を設計するにあたってフォーカステーマを選定しています。2024年のテーマは “Convolutions”(たたみこみ・重ねること)を選びました。
この言葉は、畳み込みを通じて新しい関数や特徴を生み出す数学と機械学習の原理から着想を得ています。このConvolutionsの概念は、セキュリティ分野でも示唆を与えます。
現代のセキュリティ課題は複雑化しており、単一の対策では不十分です。技術面、運用面、人的側面など、様々な角度からの防御策を重ね合わせることが重要です。また、ビジネスを守るには、異なる立場の人々が協力し、英知を結集することが不可欠です。
このテーマは、技術の進歩に伴う社会的な課題と倫理を考えるにあたり、セキュリティ堅牢化にかかわるさまざまな側面、また、セキュリティ強化に意欲を持つさまざまな観点や技術を戦略的に連携することの価値を掲げるものです。
「衛りを究めよう」
キミは動き続け、衛りつづけることができるか。それは決して、衛りを固めることとは同じではない。パソコン一台一台を守ることに専念したところでビジネスを衛ることにはならない。ビジネスを衛るなら、クラウド、IoTデバイス、スマートフォン、プリンタ、NASなど、ビジネスの現場で使われているあらゆる装置を衛る術を身につけていなければならない。
さらに、「私はクライアントサイドしか分からない」「私はサーバサイドしか」などという言い訳は、もはや通用しない。クラウドなど特定の技術を“究めた“資格で経歴を飾り、あるいは資格試験が整うにつれ急激に枯れていく領域にとどまるなどすれば、手っ取り早く食べていけるかもしれない。だが、技術スタックを選り好みしていては本質を見失うことになる。
技術だけに閉じこもることの弊害は言うまでもない。経営層、広報、法務、人事、サポートなど、異なる立ち位置のステークホルダーと対立ではなく、むしろ共同戦線を張れる人材こそが、ビジネスを衛る逸材たりうる。
衛りとは、複雑に絡み合う課題に真正面から向き合うことだ。
我々はこれまでの大会でそれを経験してきたし、今年も再びその証を目にするだろう。
我々 Hardening Project は、サイロ化に抗い、現実と向き合うために挑戦を続ける。諸君も共に、今おかれた立場を超えて、衛りを究めようではないか。Hardening Project 実行委員長 門林雄基
キックオフ: 競技体験とミートアップ 5/23,24
この皮切りとして5月23-24日、Hardening Projectは、パワーアップしたMicro Hardeningとキックオフディスカッションを含む、Meetupを開催します。
DAY1には、攻撃に対する対応を繰り返しながら体験できるMicro Hardeningが開催されます。また、DAY 2にオンラインでみなさんと楽しむセッションにもご参加ください。セキュリティに関わっておられる方々、ハードニング競技会に参加した経験がおありの方々はもちろん、学生、ビジネスパーソン、行政のみなさんを含め、広くセキュリティ実践に関心のある方であれば、初心者からベテランまで誰でも楽しめるイベントです。
特に、今年度のハードニング競技会への出場に関心のある方はぜひこのイベントから参加するようお勧めします。
ぜひ今すぐお申し込みください。
事前登録
Hardening 2024 キックオフイベントへの参加登録は、以下のリンク先のDoorkeeperページにて受け付けております。
ぜひご登録ください。
(Doorkeeper)
2024年度のスケジュール
- 5月23-24日 Hardening 2024 First Attack in Convolutions
- 7月4-6日 Hardening Designers Conference 2024 (要登録:参加有料 / オンライン)
- 10月16-19日(調整中) Hardening 2024 Convolutions ハードニング競技会ならびに発表会 (開催地:沖縄県/要選考通過)
Hardening Project 実行委員会一同