Hardening 10 APAC、2014年6月に沖縄にて開催。

Hardening ProjectはAPACへ – “Hardening 10 APAC”

皆様、Heartbleed対応、おつかれさまでした。さて、そろそろ落ち着いたころかと思いますが、本日、このHardening 10 APACの開催を発表いたします。

Hardening Projectは、ウェブサイト堅牢化に関わる総合力を訴求するセキュリティ技術競技会(コンペティション)です。この「守る」技術を発掘・顕彰し、かつさらなるコラボレーションを促進するため、昨年までに3回開催されてきました。今回は、”Hardening 10 APAC” と名付け、沖縄県那覇市で開催することにいたしました。これは2012年4月以降開催されてきた、”Hardening Zero”, “Hardening One”, “Hardening One Remix”に続くものであり、これまで以上にさまざまな方々のコラボレーションの実現を期待しています。

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セキュリティ・コンペティションイベント Hardening 10 APAC

今回は、国内外からのすべての参加希望者は、1, 2, 4名とさまざまな単位でお申し込みになれます。これまでどおり、競技におけるチーム編成は5〜6名としますので、すべての参加者は、少なくとも数名の新たな顔合わせを含むメンバーから成る競技チームを結成することになります。このコラボレーション・チーム対抗で、それぞれに託された問題のある脆弱なウェブサイト(Eコマースサイト)を、決められた比較的短い時間であらゆる手だてを尽くして堅牢化し、売り上げが最大化するよう調整していきます。各メンバー、チームの奮闘により、この競技時間内に発生する攻撃や不具合に対応する技術施策、コミュニケーション、記録などバランスよくこなすことの総合力、いろいろなやり方があることなどが浮き彫りになることでしょう。それぞれの成果は定量的にスコアリングされ、表彰の根拠となります。

このたびの開催地は、沖縄県那覇市です。この場所は、国内でありながら同時にアジアパシフィックのハブとしてふさわしい場所であり、優れたネットワークとさまざまな文化が交わるところです。このたび、沖縄県の様々なお立場の方々が、この開催に協力を申し出てくださり実現に踏み切ることができました。6月、この地域は梅雨も終わり、Hardening 10 APAC参加者には、まさに最高!の環境となることでしょう。今回のこの開催地が、これまでの3回、東京開催に参加された方々にとっても、また逆にいくらか気後れを感じていたかもしれない全国のエンジニアの方々にも、もちろん、ここ沖縄で活躍しておられるチャレンジャーの皆さんにとっても、またとないコラボレーションへの参加機会となることでしょう。沖縄県はもちろんのこと、全国でウェブを守りながらサービス運用、運営をがんばっている方々の積極的なご応募を期待したいと思います。

2014年6月21日Hardening Dayは、参加者は午前10時厳守にて、沖縄県那覇市内のHardening 10A会場に自費でお越しいただきます。顔合わせなどの後、堅牢化競技に入ります。今回は6時間を予定しています。その翌日Softening Dayは健闘を振り返り、学びを深めます。沖縄県那覇市内のSoftening Day会場において、主催者(攻撃チーム)からの競技環境の解説、参加全チームによる振り返りプレゼンを行い、重要なサービスを担うウェブサイト運営において不可欠なノウハウを数多く学ぶことができることが期待できます。また、健闘をたたえるセレモニーも行います。この二日間に、懇親を深める機会も計画する予定です。

さらに、今回のHardening 10 APAC in OKINAWA開催に関連し、11月8日にも、沖縄県でHardeningイベント(詳細は後日発表)を実施する計画であることも、あわせて発表しておきたいと思います。

新たなコラボレーションを、どうぞご期待ください。

開催概要

  • 日時:Hardening Day 2014/6/21 10:00 〜 Softening Day 2014/6/22 14:00ごろ解散予定
  • 場所:沖縄県那覇市内某所 (Hardening Day, Softening Dayはそれぞれ場所が異なります)
  • 参加対象者:官民問わず、システム運用、セキュリティインシデント対応、ウェブ構築、顧客対応などの実務経験者あるいは関連する役割を志す学生の方々
  • 協力:情報通信研究機構 北陸StarBED技術センター, 株式会社ラック, 株式会社インターネットイニシアティブ, 情報通信研究機構 サイバー攻撃対策総合研究センター(CYREC),  OWASP Japan
  • 主催:WASForum Hardening Project実行委員会
  • ハッシュタグ: #WASforum,  #hardening10A#owaspjapan

応募方法

今回は、申込単位として3種類の枠をご用意します。過去の参加経験に関わらず、どなたでも、お申し込みになれます。申込時期によって、承認手段が異なります。ふるってお申し込みください。

まず、参加者は以下の条件を満たしていなければなりません。

Hardening 10 APAC参加者条件

  1. 匿名希望の方の参加はできません。基本的に、参加者が所属する会社名などは特に許可をいただかない限りは非公開で取り扱います。参加者の所属する団体の業種などを個人を特定しない方法で示すことはあります。
  2. 参加者は完全に自費で参加できること。参加者は、実際的な範囲で健康であり、特別な支援がなくても自力で2日間の全行程に参加することができること。
  3. 参加者の人種、出身国を問いません。ただし、競技情報が日本語あるいは英語で提供されることに問題がないこと。
  4. Hardening Day、Softening day両方に参加し、ふりかえりのプレゼンテーションの実施に直接・間接に貢献できること。
  5. システム構成や技術情報などについて内密として開示されるものについて内密を保つこと。
  6. 18歳未満の参加者については、原則として保護者との連絡の上、同意書など必要な書類を提出できること。
  7. イベント全体にわたって、提出物の〆切日時を厳守すること。
  8. このイベントは、インターネット中継や写真の公開により予告なく公開されることがあることを承諾すること。
  9. 競技に使用する自分用のパソコンなどの機器を自分で準備できること。各チームが用いるネットワークは主催者が準備します。

Hardening 10 APAC応募方法

上記の参加者条件にかなっている方は、以下の内容をメールにて、To: hardening at wasforum.jp まで、Subjectに「参加応募:お名前(代表者)」としてお送りください。

  • 申込単位(いずれか):・ピン枠(1名)・ペア枠(2名一組)・チーム枠(4名一組)
  • 申込者(複数の場合、全員)の情報:氏名(実名)、ニックネーム、連絡可能な電話番号、twitterアカウント、メールアドレス、所属団体を記載してください。
  • 自己紹介ならびに参加動機:競技参加によってどのような貢献や成果を期待できるか、記載してください。
  • ※ 応募のために記載した事柄の中で、非公開な内容を含むのであればその場所に<非公開>と明示してください。なお、事前に実名をサイト掲載はいたしません。

Hardening 10 APAC応募〆切と参加条件

参加対象は、主にエンジニアの方々で、上記のとおり、所属団体の官民学などの属性を問わず、システム運用、セキュリティインシデント対応、ウェブ構築、顧客対応などの実務経験者あるいは関連する役割を志す方々であれば誰でも応募できます。どんな人でもこの競技から学べることは多いので、自分はそれほどエキスパートでないと思われる方でも、遠慮なくご応募ください。また、一定数、沖縄県内からのご参加のための枠を確保していることも明示しておきます。

応募〆切は、以下の3段階設けます。定員は40名程度に設定しています。どの期限も、この数を超えた場合には設定された応募〆切を待たずに受付を終了します。できるだけ早めにお申し込みください。

Super Early Birds

  • 〆切:4月26日土曜日23:59(<- 時間注意)
  • 参加承認条件:インシデント対応経験者ならではの、さすがの情報収集力と決断力を買い、応募内容が完全である限り即承認します。遠方からの参加であれば、最速で飛行機と宿の予約が可能です。メール不達やなりすましなどの懸念がありますので、念のため承認メールの返信をお待ちください。
  • 特記事項:いずれSuper Early Birdsとして公開します。参加は、きっと特別に面白いことになることでしょう。また、まれに実行委員会からの密命を受けることがあります。

Early Birds

  • 〆切:5月7日水曜日(45日前) 17:00(<- 時間注意)
  • 参加承認条件:GW中にも関わらず検討や調整を行われたされたことを評価し、応募内容が完全である限り、参加審査を行い承認します。遅くとも、5月8日中にご返信します。
  • 特記事項:こちらも、いずれニックネームを公開します。

Birds

ボランティア・スタッフ募集

本イベントはボランティアの実行チームによって実施されます。開催に伴って必要とされる準備と、現地での開催に伴う数々の労力の提供をいただけるエキスパート・スタッフを若干名募集します。
会計、英語力、ロジ、撮影・記録、広報などの高い職務遂行能力が期待されます。なお、前提として当日現地入りする場合には、現地集合、現地解散となり、交通費・宿泊費の負担は提供されないものとお考えください。応募は、連絡先と自己アピールを含めて、riotaro at wasforum.jpまでお送りください。採用の場合には返信をいたします。
また、エンジニアの場合、スタッフ応募でも、競技参加者としてアサインされることがあります。あらかじめご了承ください。

スポンサーシップ

本イベントはボランティアの実行委員会によって開催が可能となっています。開催に伴って必要とされる、下見、放送、ロジスティックス、食事、表彰等にかかる費用をまかなうため、スポンサーシップをお願いしております。本イベントの趣旨にご賛同くださり、スポンサーシップに関心を持っていただけるようでしたら、事務局、あるいは最寄りの実行委員まで、ご相談ください。

これまでのスポンサーにつきましては、こちらをご参照ください。

それでは、楽しみにしております。
WASForum Hardening Project 実行委員会