エージェントの暴走は、誰が、いかにして止めるのか —— 立場を越えて、ともに議論する 3 Days Online
Hardening Designers Conference 2026 — Agentic Collapse(自律するエージェントが招く崩壊)
2026 / 07 / 02 (木) – 07 / 04 (土) · Discord + オンライン会場
お知らせ
Hardening Project は、2026年7月2日(木)から4日(土)まで、「Hardening Designers Conference 2026 — Agentic Collapse」をオンライン開催します。本日、3日間のプログラム詳細と参加申込を公開しました。
エージェントの暴走は、誰が、いかにして止めるのか。便利で強力なAIエージェントは、使い方を誤れば新たな侵入口にも、暴走の引き金にもなります。けれど「エージェント=代わりに動く存在」は、AIだけではありません。私たちは日々、業務を委託先やベンダー、OSS、クラウドという“頼みの先”に委ね、幾重にも連なるサプライチェーンの上で事業を営んでいます。任せた先が見えなくなり、いざというとき誰も止められない——この委任の崩れを、2026年のテーマ「Agentic Collapse」と名づけました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | Hardening Designers Conference 2026 — Agentic Collapse |
| 会期 | 2026年7月2日(木)〜7月4日(土) |
| 形式 | 完全オンライン(Discord+Zoom) |
| 申込締切 | 2026年6月30日(火)10:00 |
| 申込 | https://hardening.doorkeeper.jp/events/196978 |
DAY 2・DAY 3 だけのご参加も大歓迎です。それぞれの現場の「いま」を、ぜひ持ち寄ってください。
詳細
Why Designers Conference? — まだ「正解」のない問いを語り合う場
セキュリティの堅牢化を設計する人が向き合わなければならないことには、まだどこにも「正解」が存在しない問いがあります。 手順を学んで情報格差を埋めるだけの、HOW-TO セミナーでは足りません。
- 防御の武器であるはずのAIエージェントは、いつ侵入口に変わるのか。
- 頼りにしてきた委託先・OSS・サプライチェーンが揺らいだとき、その制御と責任は、誰が握るのか。
- SIEM が限界を迎えるとき、SOC の分析基盤は何に置き換わるのか。
- マルウェア解析やフォレンジックのような泥臭い仕事を、AI はどこまで担えるのか。
- AIエージェント以後、CISO の意思決定で何が変わり、何が変わらないのか。
- インシデントは必ず起きる。その前提で、現場の対応力をどう設計するのか。
- そして、私たちがまだ気づいていない「崩壊」は、どこにあるのか。
そうした“未解決の問い”を 自分ごと として噛みくだき、10月の Hardening 2026 Agentic Collapse(函館)で実証し、それぞれの現場へ持ち帰る——この3日間は、その大きなステップになります。
Designers Conference は、競技会とともに、リアルな堅牢化を志すみなさんのサイクルを加速します。
- 理解・体験(DAY 1 Kuromame 6 Hands-On / Micro Hardening V3)
- 立体的な言語化と共有(DAY 2)
- 討議と仮説(DAY 3)
- 10月競技会で実証(Hardening 2026 Agentic Collapse @函館)
- リアルな堅牢化を促進
3 Days Program Overview
| Day | Date & Time | Content | Lead |
|---|---|---|---|
| DAY 1 | 7/2 (木) 10:00–17:00 | Training Session / Micro Hardening(マルチトラック並行開催) | 松井 祐輔 / 川口 洋 |
| DAY 2 | 7/3 (金) 13:00–18:00 | Tech Showcase & Open Mic(最新技術・実践ショートピッチ) | 根岸 征史 / 松下 めぐみ |
| DAY 3 | 7/4 (土) 09:00–18:00 | Conference Day|Deep Session(未解決の問いを多角的に討議) | 川口 洋 / 中西 克彦 / 根岸 征史 / 中津留 勇 / 門林 雄基 ほか |
参加費
| プラン | 料金(税込) | チケットサイト |
|---|---|---|
| Kuromame 6 ハンズオン(DAY1) + カンファレンス(DAY2-3) | 25,000円 | ▶ Doorkeeper で参加登録 |
| Micro Hardening V3(DAY1) + カンファレンス(DAY2-3) | 8,000円 | ▶ Doorkeeper で参加登録 |
| カンファレンス(DAY2-3) のみ | 5,000円 | ▶ Doorkeeper で参加登録 |
DAY 1 | Training Session / Micro Hardening
Kuromame 6 ハンズオン と Micro Hardening V3 を、マルチトラックで並行開催します。チケット種別に応じてどちらかにご参加いただけます。
🔍 Kuromame 6 ハンズオン|13:00–16:00 — 脅威ハンター養成ハンズオン(講師:松井 祐輔)
アラートが鳴らない。それは、安全の証ではありません。腕のいい攻撃者ほど、センサーのレーダーをかいくぐり、痕跡を最小化してネットワークに居座ります。鳴るのを待つだけの防御では、その影は捉えられません。
脅威ハンティングとは、待つのをやめて、こちらから探しにいく営みです。本ハンズオンでは、環境に潜む攻撃者の痕跡をプロアクティブに洗い出す一連のプロセスを、手を動かして体験します。アラートの外側を見にいく「脅威ハンター」としての第一歩を、ここで踏み出してください。
- 対象:堅牢化担当/Micro Hardening・Kuromame 6 対峙経験者/Agentic Collapse 応募者
- 参加条件:実名登録・所属団体が必須です。x64仮想化を実行できる VMware Workstation Pro もしくは VMware Fusion Pro と、空き容量50GB以上のPCをご準備ください。Apple Silicon デバイスは必要な仮想化を実行できないため使用できません。
🛡 Micro Hardening V3|10:00–17:00(講師:川口 洋)
攻撃は、知識では止まりません。止めるのは、手です。
川口洋が設計した防御特化の超実践ハンズオン「Micro Hardening」。1ラウンド45分、チームで挑むのは、生成AIという新たな武器を手にした2026年版のサーバたちです。異変に気づけるか。原因を特定できるか。サービスを止めずに対処できるか。正規ユーザーのアクセス(SLA)を守り、ECサイトの売上を守り抜いて、はじめてスコアになります。
v3の新しい武器は、生成AIです。チャットで手がかりを探るもよし、AIエージェントを仲間に加えて戦うもよし。使いこなす人ほど有利になりますが、問いも増えます——誰がログを見るのか。誰がAIに聞くのか。AIに何をやらせるのか。役割分担とコミュニケーションが、スコアを左右します。実戦でしか磨けないものを、ここで試してください。
DAY 2 | Tech Showcase & Open Mic
「怒涛のショートスピーチで、Agentic Collapse の輪郭を一気にあぶり出す」
堅牢化のプロフェッショナルによる最新インシデント報告、競技経験者の失敗と突破口、研究者の未公開データ……。5〜10分の連続ピッチがつむぐのは、単なる情報の羅列ではなく、いまいちばん火花が散る論点の集合体です。
- ブリーフィング・セッション(Tech Briefing)
セキュリティ堅牢化を提供するプロフェッショナル企業の、中のひとたちによるブリーフィング。攻撃トレンドの速報から運用の落とし穴、現場で掴んだ実戦知見までを、速度優先で共有します。聴講しながら Discord で質疑を挟める、インタラクティブ仕様です。 - Arsenal(Discord で並行開催)
ステージのピッチが進むあいだも、Discord 上では Arsenal が動き続けます。自作ツールやプロジェクトを、専用チャンネルでいつでも見せ合える常設の展示場です。 - Open Mic(ライトニングトーク)
マイクを握るのは、あなたです。実装中の新機能、炎上の顛末、地方拠点での奮闘——「話せる内容か」より「いま、誰かに刺さるか」を重視する5分間です。お申し込みの際に、自分が提供できるトピックをあわせて登録いただけます。話したいことがある方は、ぜひ登録時に手を挙げてください。
タイムテーブル(仮)
| 時間 | 内容 |
|---|---|
| 13:00–14:20 | Tech Briefing|Slot 1 |
| 14:20–14:40 | Break |
| 14:40–16:00 | Tech Briefing|Slot 2 |
| 16:00–16:20 | Break |
| 16:20–17:30 | Open Mic(ライトニングトーク/一人5分) |
この半日で持ち帰るのは、スライドに載らない裏話と、解像度の高い視点の束。情報量に酔い、崩壊の輪郭を鮮明にすること——それが DAY 2 のゴールです。
ファシリテーター:根岸 征史(株式会社インターネットイニシアティブ)/松下 めぐみ(日本電気株式会社)
DAY 3 | Conference Day — 未解決の問いを討議し、行動へ
DAY 1 で攻撃者の視線を体感し、DAY 2 で怒涛の情報を浴びたあとに迎える最終日。ここではスピードを落とし、第一線の実務者が論点を静かに深く掘り下げます。当日の登壇者・タイムテーブルは順次公開します。
| Session & Lead | Why it matters |
|---|---|
| Session 1|AIと一緒にたたかうインシデントレスポンス Lead:川口 洋 |
便利なAIエージェントは、防御側の武器か、それとも新たな侵入口か。会社経営にも携わる3人のエンジニアが、実際に使うAIツールを、何に課金しどんな環境で動かしているかとともに持ち寄ります。Micro Hardening を実験台に、AIと人間の安全な役割分担を考えます。 |
| Session 2|ポストSIEM時代のセキュリティオペレーション Lead:中西 克彦 |
SIEM中心の構成だけでは、もう支えきれません。データレークへの移行も生成AIによる調査支援も進む一方、誤相関・誤要約・過剰自動化・説明責任の欠落という新しい崩壊リスクが待っています。AI時代のSecOps基盤はどうあるべきか、分析基盤の実践者と掘り下げます。 |
| Session 3|インシデント対応の現場のリアル Lead:根岸 征史 |
インシデントは、いつか必ず起きます。2025年に大きなインシデントを経験した組織の現場担当者をゲストに迎え、実際の対応から得た知見と教訓を共有します。最後にものを言うのは、やはり現場の対応力です。 |
| Session 4|AIはどろくさくめんどくさいセキュリティを救えるのか Lead:中津留 勇 登壇:中島 佑允(NTTデータグループ)/梨和 久雄(デロイト トーマツ サイバー)/中津留 勇(富士通) |
生成AIの話題は要約とチャットサポートに偏りがちですが、Blue Team の現場が抱えるのは、マルウェア解析・フォレンジック・ログ分析といった、高度で地味で時間のかかる仕事です。フロンティアAIはこの泥臭い領域をどこまで変えつつあるのか、そのリスクとどう向き合うのかを議論します。 |
| Session 5|C職の意思決定とエージェント Lead:門林 雄基 登壇:淵上 真一(NEC/OWASP OKINAWA)/岡田 良太郎(アスタリスク・リサーチ/OWASP Japan)/門林 雄基(奈良先端科学技術大学院大学) |
AIエージェントは、CISOの羅針盤を狂わせたのか。各界で CISO や Office of CISO を務めるパネリストを迎え、エージェント以前と以後で、何が変わり、何が変わらなかったのかを語ります。ハイプとサブスタンスを見極める眼力を養います。 |
| Session 6|(調整中) | 順次公開します。 |
Next Step → Hardening 2026 Agentic Collapse(10月・函館)
Conference で磨いた仮説を、10月の競技会で実証 し、現場へ実装する。それが Hardening のサイクルです。本戦「Hardening 2026 Agentic Collapse」は、10月5日〜8日、函館 サーモン・まるなまアリーナで開催します。
いまこそ、Agentic Collapse の解像度を上げ、前進の道を切り拓く3日間 — ともに挑戦しましょう。
主催
Hardening Project(ハードニングプロジェクト) は、サイバー攻撃からビジネスを「衛(まも)る」総合力を顕彰するため、競技会やカンファレンスを通じて「衛る技術」の価値を最大化するセキュリティ・プロジェクトです。2012年の東京を皮切りに、沖縄・兵庫・北海道など20回以上開催し、セキュリティコミュニティはもちろん開催地の皆さまの協力のもと、時代の波を超える新しい価値を訴求しています。

